アドオン方式と実質年利(実質年率)に注意しよう

実質年利(実質年率)とアドオン方式の金利は利息額が全く違います。同じものと誤解すると多額の返済をすることがあるので注意が必要です。現在、実質年利(実質年率)が義務付けられているのでアドオン方式だけの金利表示はないと思います。

アドオン方式の意味

アドオン方式とは、返済終了までの期間、貸付金額に利率を掛けて利息額を計算し、その利息と貸付金額を合わせた総額を割賦回数で均等分割して1回の返済額を決める金利計算方法のことをいいます。例えばアドオン年利110%ということは、月々の返済済み元金(月々の返済で少なくなった元金)に関係なく、最初に借りたお金に対して年10%の利息がつくという意味です。

実質年利(実質年率)の意味

実質年率とは、元金(借金の残高であり、借金した最初の金額ではない)に対して1年間に生じる利息割合のことです。実質年利を略して年利、実質年率を略して年率ともいいます。ただし、ただ単に年利、年率といわれた場合はアドオンを示すのか?実質年利(実質年率)を示すのか否かを確認するべきです。法律的にはアドオン方式の表記をするか否かに関わらず、実質年利(実質年率)の表記が義務づけられています。1年未満の利息は、365分の利用日数の割合によって計算されることも多いです。

アドオン方式と実質年率の違い

上記の説明にもあるとおり、アドオン方式は、返済回数が進み元金が少なくなっても、最初の元金を基準に利息を計算している表記ですので、利率が低い割には実質年率に比べて利息が多いです。例えば、「アドオン方式による利率で2.0%」と言われると、利息が安く感じないでしょうか?

  • 月3回払いの場合  ⇒ 実質年率11.96%
  • 月6回払いの場合  ⇒ 実質年率 6.82%
  • 月12回払いの場合 ⇒ 実質年率 3.67%

※アドオン方式年率2.0%を元利均等返済方式の実質年率に変換した場合

もしあなたがお金を借りる側である場合、キャシングやローンの金利(利息)は数値だけを見てはいけません。同じ利息率だとしても、アドオン方式と実質年利(実質年率)で借金の返済額は大きく変わります。お金を借りる側からみれば、利息が安いと誤解するだけですので何のメリットもありません。

逆に利息合計額を計算するだけであれば、アドオン方式表記のほうが遥かに便利です。実質年率では支払い回数、完済するまでの期間、元金がいくら減るのか?などを含めて計算するので複雑になります。

繰り返しになりますが、実質年率が返済ごとに減っていく元金ごとに利息を計算しているのに対し、アドオン方式は元金が減ることを前提とせずにあらかじめ利息を計算し、その借金総額を支払い回数で割っています。

  • アドオン方式:利息の計算が容易、利率が低いと誤解されやすい
  • 実質年利(実質年率):利息の計算が複雑

現在は実質年利を表示することが法的に義務づけされています。万一借用書などの表記がただ単に年利や年率となっているだけで、実質年利(実質年率)の表記が無い場合には書面を訂正するなどの処置が必要です。

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